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ナックル取り外し
【緩まないハブナット】

ディスクローターを取り外すことができたので、今度はナックルの取り外しに挑戦した。今回も『完全メンテナンスファイル』を参考にした。(2012年1月21日)

初めにハブナットのカシメをドライバーの先で起こす。ハブナットは32ミリのソケットが必要なのでストレイトでソケットとハンドルを購入。

購入したハンドルでは柄の長さが短くてトルクが掛けられず全く緩みそうにない。556は掛けてあるがそれ以上にきつく締まっている。ストレイトのオヤジさんは、10キロ位だから蹴っ飛ばせば何とかなるって言っていたのだが・・・。長さを稼ごうとホムセンで30センチの鉄パイプを買って来て挑戦。しかし体重を掛けても、乗っても、蹴っても緩まない。長くしようとしてつなぎが甘かったのでパイプも曲がってしまった。※画像は再現シーン。実際は回り止めのジャッキハンドルを掛けてトライした。
ここで壁に突き当たってしまった。さらに長い鉄パイプを用意すれば良いのか、あるいはインパクトレンチの力が必要なのか。鉄パイプもどこかにあれば良いが、長いものはけっこういい値段がするのだ。
しかし幸いなことに以前ABCツーリングでご一緒したAZ-1にお乗りの方から協力を得ることができた。お知り合いが個人ではあるがインパクトなどの設備をお持ちだというのだ。
さっそくガレージにお邪魔してインパクトで緩めることにした。しかしインパクトを使うも、それでも緩まない。最終的には長さ1メートル程の鉄パイプをレンチに延長して体重を思いきり掛けると、「パキン!」という音と共にようやく緩んだ。人の協力と言うものは本当にありがたいものだ。

【ナックル取り外し】

そして翌週、ナットが緩んだので再挑戦した。

ブレーキホースを留めているボルトを外し

キャリパを留めているボルトを緩め、キャリパを外す。今回はキャリパを分解せずに外してみた。そしてキャリパはベルトで中釣りに。

サービスホールにボルトをねじ込んでローターを取り外す。

回り止めにジャッキハンドルを掛けて。ローターを外す前ならサイドブレーキを掛けて回り止めにすることも可能。

一度緩めてあるので、今度は手持ちの工具で外すことができた。

コントロールアームのナックルのボルトはスタッドボルトになっている。コントロールアームをナックルから外すためには、車体側のボルトを緩める必要がある。そのために合わせマークを付けておいた。※最近入手した『マニュアル』にはナックルの取り外しにこのボルトを緩める指示はない。

ジャッキでナックルを支えた状態でダンパロックボルトを外す。今回もハブに足を掛けてダンパからナックルを外した。

コントロールアームのボルトを外す。

ロア・アームのボルトを外す。

ラジアス・アームのボルトも外し、ラジアス・アームをナックルから切り離す。

ナックルをジャッキで支えて、コントロール・アームをスタッドボルトから外す。

ようやくナックルをシャフトから外すことができた。

【塗装&取り付け】

取り外したナックルとローターは塗装した。ナックルとスプラッシュガードはサビチェンジャーとシャシーブラックで、ローターはシルバーのスプレーで塗装した。

逆の手順で取り付け。ハブナットは新品に交換。以前に比べると見違えるようにリフレッシュ。ブーツとブッシュにはラバープロテクタントを吹きかけておいた。

【ブーツの状態】

右側アウトボードのブーツの状態。ひび割れ等なし。

右側インボードのブーツ。バンド周辺がひび割れしている。これが今回、ナックルを取り外してみようと思ったきっかけ。右側のシャフトは短い分、曲がる角度が大きいため傷みも早いのだろう。

左側インボード・ブーツの状態。画像では分かりにくいがひび割れ等なかった。

左側アウトボード・ブーツの状態。ひび割れ等なし。

【伊勢原ベース】

そしてハブナットを緩めるのに力になってもらった伊勢原ベース。ちょっとした修理工場並みの設備がある。

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